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協会だより
更新日:2013年7月9日
◇ 7月のおたより  ◇
 
 7月に入り、今年は早くも全国的に梅雨明けしました。
 その結果、気温の上昇も例年より早いようで、連日の様に熱中症が取り上げられています。
 そこで今月は熱中症対策を考えて見たいと思います。

 熱中症対策として、今すぐ始めたいのが暑さに体を慣らす「暑熱順化(しょねつじゅんか)」です。暑熱順化のポイントは自力で汗をかく練習を積むことです。

 暑熱順化を促すお薦めの方法は上の三つです。梅雨の間はシャワーで済まさず浴槽につかってしっかり汗をかきましょう。入浴と軽い運動を組み合わせて行えば、1週間程度でほぼ暑熱順化できます。

 「半身浴やサウナで汗をかくだけでも効果はある。しかし、じっとしているだけだと順化が完成するまでに時間がかかるので、軽い運動を組み合わせて行うほうがいい」と鷹股教授。

 鷹股教授によると、運動強度を上げるほど順化速度は早くなります。例えば10分のウオーキングを1日5回、休憩を挟んで行えば、早い人で4〜5日、遅くとも1週間程度で暑さに慣れます。運動初日よりもバテ感が減ってきたら順化が進んだサインです。途中で熱中症にならないよう、休憩と水分補給を十分行いながら進めていこう。せっかく順化しても、運動をやめたり暑さに体をさらさない日が続くと効果は薄れてきます。続けることが何より大切です。体が暑さに慣れると、血液循環が良くなり効率良く汗がかけるようになります。大汗をかいても適切な水分を補給すれば体液バランスがすぐに回復するので、熱中症になりにくくなります。

 それでは、熱中症予防のための水分補給に適した飲み物とは? 答えは「スポーツドリンク」です。

 「スポーツドリンクは失った水分とともにナトリウムも補ってくれる点で優れている」と鷹股教授。実際、スポーツドリンクと水を同量飲み比べた研究で、スポーツドリンクのほうが体液を維持しやすいことがわかっています。

 24〜38歳の男性12人に4時間座っていてもらい、(1)スポーツドリンク(2)水(3)何も飲まないとき――で、それぞれ体液量がどう変化するかを調べた。2時間経った時点の体液量(血しょう量)は、何も飲まないときと水を飲んだときは減っていたが、スポーツドリンクを飲んだ時は維持できた。
(データ:Aviation,Space,and Environmental Medicine;75(6):500-504,2004)

 これは適量のナトリウムをとることで体液中のナトリウムイオン濃度が一定に保たれた結果です。「水を飲み過ぎると、体液中のナトリウム濃度を下げまいとして尿量が増えます。800mlの水を一気に飲んだとしても2〜3時間ですべて尿で出る」と鷹股教授。水分をとると必ずトイレの回数が増えると思いがちだが、スポーツドリンクなら、その心配がないわけです。

以上日経ウーマンオンライン記事引用


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本部 安藤研治
 
 
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