NPO法人 日本健康住宅協会 トップページへ 地図・連絡先 入会案内 お問い合わせ サイトマップ
 
協会だより
更新日:2015年8月04日
◇ 8月のおたより  ◇
 

8月に入り、全国では猛暑日の地域もあり、熱中症で搬送される人も増えていますが、熱中症は子供や高齢者が発症しやすいので、注意が必要です。さて今月は熱中症の陰に隠れあまり知られていない夏血栓症を取り上げて見たいと思います。

日本ナットウキナーゼ協会は、“夏の血栓症”に関する一般の意識の実態について全国の30 代〜60代の男女800 名を対象にアンケート調査を実施いたしました。
〜主な調査結果〜
@「血栓症」に気をつけている人はわずか9%!
  夏に最も気をつけている病気、1 位は「熱中症」(66%)、2 位は「脱水症」(48%)
A「血栓症」と聞いて思い浮かべる季節は、「冬」が81%に対して「夏」はわずか13%!冬だけではな い。実は、夏の病気でもある「血栓症」
B 84%の人が夏血栓の原因となる水分不足!
  成人が1 日に必要な水分量1.5L 以上を摂取している人は、わずか16%のみ!
C ビールは、体内の水分不足を引き起こし、血栓ができやすいドロドロ血液の原因に!男性では3  人に1 人が、喉が渇いたときにビールなどのお酒を飲みたくなると回答

【調査概要】
□ 調査エリア:全国
□ 調査手法:インターネットパネルを利用したWEB 定量調査
□ 調査期間:2011 年5 月26 日〜27 日
□ サンプル属性:30 代〜60 代 男女
□ サンプル数:各性世代100 名
 「日本ナットウキナーゼ協会調べ」

日本人の死因トップ3 は、ガン(悪性新生物)、心疾患、脳血管疾患といわれており、そのうち心疾患は心筋梗塞、脳血管疾患は脳梗塞が大きな割合を占めています。これらは、血管内にできた血液の塊「血栓」が引き起こすものであり、ガンに並ぶほどの死因とされています。

今回の“夏の血栓症”に関する一般の意識調査では、血栓症は冬のイメージが強く、夏に発症しやすいことが、あまり知られていないことが分かりました。なお飛行機に長時間乗っていると発生するエコノミークラス症候群は、下肢の静脈に出来た血栓が脳に飛んで起こす障害です。
脳神経外科医であり気象予報士の資格も保有する福永篤志医師は、「冬に多いと思われている脳梗塞は、実は夏にも多く発症します。大量に汗をかくことで、血液中の水分が減り血栓ができやすくなることが主な原因と考えられます。海外の研究(※1)では、脳梗塞死亡率が最も低い平均気温27-29℃間を基準(1 倍)とした時、平均気温が32℃に上昇すると死亡率が1.66 倍に急増したとの報告もあります。」と夏の血栓に対して注意を呼びかけています。
さらには、今年の夏は例年に比べ気温が高くなることや、節電の影響で室内が高温になることが予測されるため、普段の生活からこまめに水分補給をするなどの対策が必要となります。

日本ナットウキナーゼ協会では、この血管が詰まりやすくなる「気温32℃=ツマル・デッドライン」を目安に普段の生活から気温に注目し、水分補給を増やすなど夏の血栓症予防の啓発活動をおこなっています。血栓症の危険性と気温の関係については、福永医師監修のもと体系化し、協会ホームページで公表をしています。
◆日本ナットウキナーゼ協会ホームページ http://j-attokinase.org/warning

【血栓症の危険性と気温の関係】
■天気予報の「最高気温」と「最低気温」より算出した平均値を3 段階により危険度ランク分け
危険度ランク内容
・低危険度 平均気温15℃以上29℃未満
・中危険度 平均気温29℃以上32℃未満、あるいは、3℃以上15℃未満
・高危険度 平均気温32℃以上、あるいは、3℃未満

※ただし、下記の条件にいずれか1 つでも当てはまる場合は1 ランク上げる。
(高危険度の場合、条件を満たしても、それ以上ランクは上げない)
・最高気温が35℃以上
・前日との気温差が10℃以上
・最高気温と最低気温の差が10℃以上
(監修:立川病院・福永篤志医師)

「日本ナットウキナーゼ協会調査データ・WEB記事引用」

日本健康住宅協会では第77回健康住宅アドバイザー公開試験を9月13日(日)と9月16日(水)に東京、大阪の2会場で開催します。受験申し込み期間は7月8日(水)〜8月10日(月)で、現在受付期間中です。詳細はHPに掲載しておりますので、ご興味のある方は是非アクセスして下さい。

本部 安藤研治
 
 
<協会だより>
BACK NUMBER