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協会だより
更新日:2015年11月04日
◇ 11月のおたより  ◇
 

11月に入り、少し寒い日が出始めましたが、気象庁の予報では11月の気温は全国的に平年並みからやや高めで、降水量は太平洋側で平年より多くなるとの事です。さて今月はハウスダストを取り上げて見たいと思います。 ぜんそくやアトピー性皮膚炎などの原因となることで知られる「ハウスダスト」。なかでも夏場に活発だったダニやカビの繁殖がおさまる秋には、その死骸や糞、胞子などが部屋のあちこちに溜まっており、症状を悪化させてしまう原因となります。掃除機だけで過ごしてきた人も、秋の掃除ではもうひと手間必要です。

ハウスダストの正体
 ひと口にハウスダストといっても、その中身はさまざまなもので構成されています。どこの家にも存在する代表的なものでいえば、以下のようなものがあります。
・食べ物のカス
・洋服や室内カーテン
・絨毯、ソファ、書類などから出る繊維片
・抜け毛
・フケ
・アカや皮膚片
・カビの胞子
・ダニの死骸や糞
 また、家の中で発生するもののほかに外から持ち込まれるものも多く、虫の死骸や糞、砂や土、花粉、細菌、ウイルス、タバコの煙など、さまざまなものを人は身につけて帰宅します。家族の人数が多ければ、その分ハウスダストは増えますし、ペットのいる家では、掃除のしにくいペットの毛なども悩みの種でしょう。 こうしたハウスダストは、日に日に床の上に積もっていきます。また、人の動きがあると空気中に舞い上がってしまうので、早いうちに掃除をしましょう。起きてすぐ、または家族がいない日中など活動の少ない時間帯で、床の上にハウスダストが溜まりやすいときに行うのが効果的です

夏場は掃除機だけでは取り去りにくい!?
 掃除機をかけても、夏場は床がベタベタする感じが残りますよね。これは、人の足裏に密集している汗腺が関係しています。セールス・オンデマンド株式会社が、全国の20代〜50代の女性600名を対象に、「夏の自宅での過ごし方と、日常の床掃除」について行ったアンケート調査によると、夏場は65.7%の方が「裸足」で過ごすと回答。また、自宅の床を歩く際、「床のベタベタ気になる」という人は7割を超えることが分かりました。
涼しさはもちろん、リラックスして過ごすために自宅では素足の人が多いのだと思われますが、足裏が直接床に触れると、皮脂や汗が床に擦りつけられ、これをエサにして雑菌(水虫菌(白癬菌)や細菌などの微生物、表皮ブドウ球菌やミクロコッカ属など)が繁殖します。
一度付着した雑菌はさまざまなハウスダストを引きつけてベタつき、日常の掃除機がけでは取り除くことが難しくなります。夏場の皮脂汚れをしっかりと拭きとるためには、掃除機に加えて、こまめな水拭きを行うことが大切なのです。

床拭き掃除は「面倒くさい」
 先のアンケートでは、日常の床掃除の仕方についても聞いていますが、8割以上の人が掃除機を使用して掃除をしている一方、拭き掃除については4割程度にとどまり、掃除機がけのみで終了していることが分かりました。 床の水拭き掃除の必要性については、87.0%の人が「必要」だと感じているものの、しない理由としては「面倒」と回答する人が多く、日々の仕事や家事に追われ、水拭き掃除まで手を付けられていないことがうかがえます。 しかし最近の住宅は気密性が高く、短い秋が終わりエアコンや加湿器を使う冬がくれば、室内は高温多湿を好むダニやカビにとっては再び増殖しやすい環境となってしまいます。 少し涼しくなってきた今だからこそ、普段はやらない家具の上や隙間なども、掃除機と水拭きの合わせ技で掃除をしておくことが、大切なのですね。

「マイナビニュース・2015/04/13記事引用」

ハウスダストの正体に上がっている「食べ物のカス」ですが、日本健康住宅協会で食べこぼした物が換気の気流でどこまで飛ぶか実験した結果、軽い食品では5mも飛んでいる事が解りました。 食卓の周りは広い範囲を入念に掃除する必要があるようです。

 

本部 安藤研治
 
 
<協会だより>
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