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協会だより
更新日:2016年12月1日
◇ 12月のおたより  ◇
 

 今年も師走月を迎えあと僅かで年末となります。夜半から夜明けにはぐっと冷えるころとなり、寝不足などで悩みを持たれている方もいらっしゃると思います。
そんな時に興味深い記事を最新の健康ニュースで見つけましたのでご紹介します。
http://kenkounews.rotala-wallichii.com/posts_list/





夜に眠れないならウォーキングの習慣を始めると良い

(2016年11月) "BMJ Open" に掲載された産業医科大学(北九州市)の研究によると、夜によく眠れないという人はウォーキングをすると良いかもしれません。
そして、この眠るためのウォーキングは運動習慣が無い人に特にお勧めです。
(出典: Does subjective sleep quality improve by a walking intervention? A real-world study in a Japanese workplace


研究の方法
平均年齢44才の健康な男女490人(女性75人)に、ウォーキングを4週間にわたり続けてもらいました。
ウォーキングでは、毎日1万歩を歩くことを目指してもらいました。

そしてこの4週間の前後に、PSQI(Pittsburgh Sleep Quality Index)と呼ばれ睡眠の質を調べるアンケートを実施しました。

490人のうち運動習慣がすでにあったのは214人、運動習慣が無かったのは276人でした。


結果
運動習慣があったグループ
ウォーキング・プログラムに参加する前から何らかの運動をする習慣があったというグループでは、4週間のウォーキングによってPSQIの総合スコアと睡眠の質の主観的な評価(*)が改善していました。
(*) 「最近よく眠れている」と本人が感じるかどうか。

運動習慣が無かったグループ
運動習慣が無かったグループでは、4週間のウォーキングによってPSQIの総合スコアと睡眠の質の主観的な評価が改善され、寝付くまでに要する時間が約6分短くなり、睡眠時間が約6分増えていました。


睡眠と健康
睡眠時間が不適切(長過ぎる/短過ぎる)であったり睡眠の質が悪かったりすると、認知症・ガン・心臓病・抑鬱などのリスクが増加するというデータが存在します。
運動習慣が睡眠の質の改善に有効であることは、これまでの研究でも示されています。


〈関連記事〉


当協会の光視環境部会もこの睡眠に関する研究活動を 健やか住まい方白書2015 でまとめています。今日のある方や睡眠でお悩みの方はご覧になって下さい。本年度の研究活動も身近な出来事を再現する検証実態をこの月に予定しております。今年も様々な角度より興味深い内容の活動となっております。

 

本部 和田 伸之
 
 
<協会だより>
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