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協会だより
更新日:2019年3月1日
◇ 3月のおたより  ◇
 
健康住宅のセミナーを当協会で講演する時にまず初めにお話しする事で DNA×環境 が病気や健康長寿の方程式であると説明しています。その環境とは食環境と住環境があり、この協会では主に住環境でもある健やかな住まい方に焦点を充てて、健康やダメージ回避を研究活動しています。

そんな時に興味深い記事を最新の健康ニュースで見つけましたのでご紹介します。
http://kenkounews.rotalaallichii.com/posts_list/





職場で座りっぱなしの人は余暇に体を動かすとDNA損傷が少ないかも

(2019年2月) "Plos One" に掲載された国立国際医療研究センター(日本)などによる研究で、職場で体を動かさない人は余暇に運動をしている場合にDNA損傷が少ないという結果になっています。



DNA損傷について

Wikipedia によると、傷ついたDNAの修復が不十分であると老化やガンの原因となります。

Sports Medicine 誌に掲載のレビュー(テキサス大学など。 2008年)によると、運動をすると体内の抗酸化酵素が増加してDNA修復システムが強化されるなどして酸化ストレスによるダメージが軽減される可能性があります。

その一方で、Annals of The New York Academy of Sciences に掲載のレビュー(韓国。 2011年)によると、過酷な運動により相当な量の活性酸素種(ROS)が蓄積するとDNAが損傷を受ける恐れもあります。産業医科大学(北九州)による研究(2001年)でも、肉体労働に従事する人はDNA損傷の目安となる物質(8-OH-dG)の尿中濃度が高いという結果になっています。



研究の方法

日本の市役所に勤務する20〜65才の男女501人(女性207人)を対象とする横断調査で、8-OH-dG と m7Gua というDNA損傷の目安となる物質の尿中濃度を調べたり、身体活動に関するアンケート調査を行ったりしました。



結果

職場で歩く時間が1日あたり30分未満の場合には、余暇に運動を行っていれば 8-OH-dG(P for trend = 0.06)と m7Gua の血中濃度が低かった(DNA損傷が少なかった)のですが、1日あたり30分以上の場合には余暇の運動と 8-OH-dG や m7Gua の血中濃度との間に関係が見られませんでした。

(職場で歩く時間が30分未満/日のグループと30分以上日のグループとを併せたデータで)余暇に行う運動の強度別に分析すると、低強度の運動(ウォーキングや庭いじり)をしている場合には 8-OH-dG の血中濃度が、そして中〜高強度の運動をしている場合には m7Gua の血中濃度が低くなっていました。









今年度の部会活動で9部会が4年間の活動を白書にまとめ上げています。
これらは必ず皆様の健康を守るヒントになる筈です。
協会HPにある書籍販売の健やか住まい方白書のリストをご覧ください。

 

事務局 和田
 
 
<協会だより>
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